あの黒くて存在感のある嫌な害虫の代表格、ゴキブリ。
見た目の不快感もさることながら、菌やウイルスなどの病原菌を媒介する可能性もあり、衛生面でもしっかり退治したいところですね。
部屋は閉め切っているはずなのにしつこく出てくるゴキブリは、一体どこから入ってくるのだろうと疑問に思いますよね。
今回は、ゴキブリの侵入経路を塞ぐ方法や、部屋に寄せ付けないための方法、駆除方法などのゴキブリ対策を紹介していきます。
これを読んで、ゴキブリゼロ住まいを目指しましょう!
ゴキブリを見つけたらすぐに駆除・対策を
暖かくなってくると突然姿を現す真っ黒な害虫・ゴキブリ。
室内にいるゴキブリであっても、必ず外から入ってきているはずなので、部屋への侵入口と思われる場所を探し、見つけたらわずかな隙間でも塞いでおくことが重要です。
よく「ゴキブリは一匹いるところには百匹はいる」といわれることもあり、ゴキブリを部屋で発見した時点で、「もはや手遅れか…」と半ば諦めてしまうかもしれません。
しかし、放っておいたら卵を産みつけられ、増殖し、数ヶ月後には何倍にも増えてしまう恐れがあります。
ゴキブリの侵入口を塞ぎ、駆除が済んだら、ゴキブリが好まない環境を保つことを心がけましょう。
ゴキブリの習性を踏まえ、根気よく対策や予防をしていくうちに、遭遇する確率も減っていくでしょう。
ゴキブリが家に出ないようにするための対策
ゴキブリをよく見るという家もあれば、全く見たことがないという家も。
よく見る方は、ゴキブリが寄りつきやすい部屋を知らず知らずのうちに自分で作ってしまっている可能性が考えられます。
ゴキブリを部屋に寄せ付けないようにする対策をまとめました。
■部屋をこまめに掃除する
脅威的な繁殖力をもつゴキブリは、食べカス・ほこり・髪の毛・ごみなど部屋の中にある、ありとあらゆるものを食べて生き延びます。
シンクなどキレイに掃除をしても、水気を残すとゴキブリの飲み水となります。
掃除は目が届きにくい所こそが大切で、キッチンの真下や隅は、食品クズや汚れが溜まりやすいので、ゴキブリのエサにならないように、しっかりと掃除をして、清潔な状態を保つようにしましょう。
また、目に見えない汚れも害虫や雑菌繁殖の原因となります。食中毒を予防する意味でも、アルコール除菌剤などでこまめに除菌しましょう。
■入口になる部屋の隙間を埋める
ゴキブリは数ミリのわずかな隙間からも侵入するため、窓は開けっぱなしにせずに網戸をしっかり閉めることはもちろん、ドアや網戸とサッシの間のわずかな隙間にも要注意です。
窓やドア以外で考えられる侵入口は、風呂やシンクの排水溝・エアコンのホースや換気扇などが挙げられます。
排水溝には、害虫が登ってくるのを防ぐためにトラップと呼ばれる部分が設けられています。
トラップは排水管の形状に曲線を作ることで水が溜まるようにして、害虫がそこから上には登れないようにする仕組みです。
その排水トラップに溜まった水のことを封水と呼びます。
水は徐々に蒸発するため、長期間水を流さない環境では乾いていることがありますので注意しましょう。
エアコンや換気扇が作動していない時は、ゴキブリが自由に出入りできてしまうので、フィルターやストッキングを使ってカバーしましょう。
取り付けられない場所には、置き型式駆除用品を使い、部屋へのゴキブリの侵入を阻止しましょう。
■消臭剤はミント・柑橘系
ゴキブリを含む昆虫類は、主にミントや柑橘系の香りを嫌います。
そのため、ミントや柑橘系の消臭剤や、アロマオイルを場所に応じて使うことが、ゴキブリ対策に効果的です。
特に、開け閉めせざるを得ない玄関には、ゴキブリが嫌う香りのアロマスプレーなどを吹きかけると良いでしょう。
効果は殺虫剤には劣りますが、殺虫剤を撒きたくない場所に、補助的に使用することをおすすめします。
もう既にいるゴキブリを退治する方法
もし、遭遇してしまった時は、叩いて退治は絶対にやめましょう。
つぶれることで菌を撒き散らすことになり、余計に被害を広げることになります。
殺虫スプレーをかけて、弱ったところで紙などで包んでビニール袋に入れてしっかりと密封して捨てましょう。
1匹でも家にいることが分かっている場合は、置き型式殺虫剤の使用を中心に地道に駆除していきましょう。
スプレータイプの殺虫剤はゴキブリを一時的に対処することはできますが、ゴキブリの巣が残ったままになってしまいます。
市販の殺虫剤には様々な種類がありますが、ゴキブリだけでなく卵も同時に駆除するためには「フィプロニル」という成分を含んだ殺虫剤が効果的のようです。
フィプロニルは、卵をもっているメスのゴキブリとその卵の両方に効果を発揮し、薬剤の効果が出るまでに時間がかかる点もポイントです。
毒餌を食べてから巣に戻ったところでゴキブリが死ぬと、今度は仲間のゴキブリがその死骸やフンを食べることで、連鎖的にゴキブリを退治することができるという仕組みです。
置き型式駆除用品の置き場所は、ゴキブリの侵入口になりそうな場所、一度見かけた場所、家具の隙間やコーナー部分、シンク下などに設置することがおすすめです。
ゴキブリゼロな状態を長く保つには?
ゴキブリの駆除・侵入対策が済んでからその後もゴキブリが近づかないような家をキープするために気をつける必要があります。
ゴキブリと縁のない生活を送れるための次のポイントを参考にしてみてください。
■食べ物の臭い対策
家事や食事後、生ごみや食べ残しをしばらく放置してしまうと、臭いに誘われてゴキブリが部屋に侵入しやすくなります。
臭いが漏れないように生ごみは密封してから蓋つきのゴミ箱へ捨てるようにし、食材はしっかりと密封して保存することが大切です。
ゴミ箱のフタに貼るタイプや吊るすタイプの殺菌・消臭剤があり、手軽にできる対策
の一つです。
また、ゴミ箱は、月に一度はお手入れすることをおすすめします。
■なるべく部屋の中に植物を置かない
部屋を明るくして空気をキレイにしてくれる植物ですが、残念ながら卵を産みつけられることがあるようです。
ゴキブリゼロを目指すためには、観葉植物は飾らないことがおすすめです。
プランターの底にたまった水もゴキブリに狙われないよう、こまめに捨てましょう。
ハーブ類はゴキブリが嫌う品種だけではなく、反対に引き寄せてしまう種類もあるようなので、購入前に確認することをおすすめします。
実は、ダンボールの中は、ゴキブリにとって最適な環境ということを知っていますか。
保温性があり、卵を育てるのに最適な環境とされるため、ダンボールのすき間に入り込むゴキブリが多いようです。
引越し後やダンボールで届いた荷物など、部屋に不要なダンボールがそのままになっている心当たりのある方は、すぐに整理整頓して処分しましょう。