そのため、住宅ローンを検討される皆様は下記3つの注意点をご確認ください。
【1】キャッシング利用の使い過ぎに注意
一般的に住宅ローンの審査では、主に年収や借入金額などが重要視されると思われがちですが、クレジットカードやローンの利用履歴なども、審査に影響を与えます。
特にクレジットカードのキャッシング利用の使い過ぎには注意が必要です。
キャッシング利用は、年利約14~18%の高金利ローンです。
そのため、このような高金利のキャッシングを多く利用するということは「高い金利を払ってもお金が必要な人」と認識されてしまい、審査に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
【2】クレジットカードの支払い延滞に注意
前述のとおり、クレジットカードの利用履歴も住宅ローンの審査に影響を与えます。
利用履歴の中でも特に注意すべきことが「支払いの延滞」です。
延滞履歴があると、住宅ローンの借入は大変厳しくなります。
尚、延滞の記録は約5年間残ります。
そのため、延滞をしてしまうと数年間住宅ローンの審査に通らない可能性があります。
ただし、「1日だけ支払いに間に合わなかった」という場合は記録には残りません。しかし、1か月も延滞しますとブラックリストに載る可能性があるため、注意が必要です。
もし、過去にクレジットカードの支払いを延滞してしまったという方は、住宅ローンの審査を受ける前に「個人信用情報センター」で個人の信用情報(借金の履歴)を確認されることをお勧めします。
【3】クレジットカードの複数保有に注意
上記2点に当てはまらない方でも実は住宅ローン審査に通らないケースがあります。
それはクレジットカードを複数枚お持ちの方です。
通常クレジットカードでは「カード利用枠(ショッピング)」と「キャッシング利用枠」が設定できます。
ご自身の保有しているクレジットカードのキャッシング利用枠の設定金額の合計が数百万を超える場合などは、例え年収や借入金額、勤務先の条件などをクリアし、クレジットカードをあまり利用していなくても、住宅ローン審査に通らない可能性があります。
「キャッシング利用枠=お金を借りられる枠」が数百万単位である場合、「将来キャッシングを利用してお金を借りるのでは」と判断される恐れがあるからです。
また、キャッシング利用の限度額はクレジットカードを使用していなくても、カード会社側の判断で勝手に引き上げられることもあります。そのため、知らず知らずのうちにキャッシング利用枠の設定金額の合計が数百万を超えるということはよくある話です。
そのため、住宅ローン審査を受ける前に、不要なクレジットカードはなるべく解約しておくことをお勧めします。 尚、使っていないクレジットカードに関しても、信用情報を取り寄せると把握することができます。
年収や借入金額、勤務先などの条件をクリアしているのにも関わらず、住宅ローン審査が通らない場合は、過去に作ったクレジットカードのキャッシング利用枠を調べてみることをお勧めします。
■まとめ
手軽に買い物をしたり、お金を借りることができる便利なクレジットカード。しかし、使い方を間違えると、いざ住宅ローンを組もうとした時に妨げになる可能性があります。そのため、クレジットカードをよく利用する方は、憧れのマイホームを購入するためにも、ここで述べたことに注意してご利用ください。